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“働けど働けど”中国、出稼ぎ労働者ドキュメンタリー映画『苦い銭』予告編

世界的ドキュメンタリー監督ワン・ビンが2016年ヴェネチア映画祭で発表し、ダブル受賞に輝いた傑作『苦い銭』。

ドキュメンタリーであるにも関わらず、群像劇のような見応えに、ヴェネチア映画祭が脚本賞(オリゾンティ部門)を授与したことで話題を集めた『苦い銭』。中国、出稼ぎ労働者が住民の80%を占める街・湖州で働く人々を捉えた本作も、こんな会話や表情が、なぜ撮れる?と観客を驚かせ、登場人物にいつのまにか親密さを感じさせ、同時に今世界が直面しているものを映しとる天才監督ワン・ビンの真骨頂といえる作品。

この度完成した予告編は、中国の雲南省から湖州に出稼ぎにくる人々を乗せた列車の場面から始まり、初めて街で働く少女、仕事がつらすぎて故郷を恋しがる男、そしてお金をめぐって喧嘩の絶えない共働きの夫婦など気になる人物が次々登場。そして映画予告編としては異例の長さの海外レビューが強いインパクトを残し、ワン・ビン監督の映画の素晴らしさを的確に伝えている。締めくくりは、日本人も大いに共感したくなる“働けど働けど”というコピー。中国一都市のドキュメンタリーという枠を大きく越え、現代に生きる私たちを見つめ、同時に映画というアートの豊かさも感じさせてくれるワン・ビン監督の新たな傑作に乞うご期待。

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